不凍液とクーラントの違いについてわかりやすく解説!成分や色の意味、毒性について解説

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不凍液とクーラントの違いについてわかりやすく解説!成分や色の意味、毒性について解説

自動車のエンジン冷却システムは、正常に機能するために不凍液とクーラントの適切な使用が不可欠です。
しかし、これらの用語には混乱しやすい側面があり、多くの人がその違いを理解していない、もしくは勘違いしています。

この記事では、不凍液とクーラントの違いについて、成分、色、毒性を含めて詳しく解説します。

不凍液とクーラントの違いについてわかりやすく解説!成分や色の意味、毒性について解説

不凍液とクーラントの違いとは?

自動車の冷却システムにおいて、不凍液とクーラントは重要な役割を果たしますが、それぞれの違いを理解することは大切です。
この記事では、不凍液とクーラントの違いについて詳しく説明します。

不凍液とクーラントとは?

不凍液(アンチフリーズ)とクーラントは、自動車のエンジン冷却システムで頻繁に使われる液体です。
この二つの液体は、エンジンが過熱したり、非常に低い温度で凍結したりするのを防ぐ役割を果たしています。

不凍液
不凍液は、冷却液が凍る点を下げるための添加物を主とする液体です。
冬季においてエンジン冷却液が凍結しないようにするために添加されます。
主成分としては、エチレングリコールやプロピレングリコールなどが挙げられます。

クーラント
クーラントは、エンジンの熱を適切に放散するための液体です。
この液体はエンジン内を流れ、熱を吸収し、ラジエーターを通って冷却されます。

クーラントは、不凍液と水を混ぜ合わせたものとして、多くの場合市販されているものです。

また、クーラントには錆や腐食を防ぐ添加物も含まれています。

不凍液とクーラントの違いは「凍結を防ぐか・冷却するか」

不凍液は、エンジン冷却液の凍結点を下げることを主目的としています。
一方、クーラントは、エンジンの過熱を防ぐための冷却と、凍結点を下げるための双方の機能を持っています。
不凍液は特に寒冷地での使用が強調されることが多いのに対し、クーラントは一年を通じてエンジン冷却に使用されるものです。

不凍液は、主としてエチレングリコールやプロピレングリコールを主成分としています。

一方、クーラントは不凍液と水、および腐食防止剤や他の添加物を組み合わせた液体です。

簡単に言えば、不凍液はクーラントの一部として使用されるものであり、クーラントはエンジンを冷やすための全体的な液体と言えるでしょう。
正しい比率で混ぜることにより、エンジンは冬の寒さからも夏の熱さからも保護されます。

LCCとは

LCC(Long-Life Coolant)とは、エンジン冷却システムに使用される特別なタイプのクーラントです。
このクーラントは、通常の冷却水に比べて交換の周期が長く、エンジンの寿命を延ばす役割を果たします。
LCCは冷却水と組み合わさり、エンジンの温度を適切に制御し、同時に防錆効果を持っています。
長い交換サイクルは、運転者にとってメンテナンスの手間を軽減し、エンジンの効率と信頼性を向上させます。
ただし、車両メーカーの指示に従って交換サイクルを管理することが重要です。

冷却水とは

冷却水は、エンジン冷却システムの一部として使用される液体です。
主要な役割はエンジンの温度を下げ、過熱を防ぐことです。
通常は水と不凍剤(エチレングリコールなど)の混合物で構成されており、冷却系統内で循環します。

冷却水はエンジンの熱を吸収し、ラジエーターを介して熱を放散します。
これにより、エンジンの適切な動作温度を維持し、過熱による損傷を防ぎます。
冷却水は定期的に交換する必要があり、正しいタイプと比率で混合することが重要です。

成分や色に意味はある?

不凍液やクーラントの成分と色は、多くの場合、その製品の特性や使用されている技術を示す指標となります。
正確に言うと、色自体に特定の機能や性能を示すものはないものの、多くの自動車のエンジニアや整備士は、色を手がかりとして製品の特性を判断することがあります。

成分の違いと影響

それぞれの成分と影響について簡単に解説します。

エチレングリコールベース
これは最も一般的な不凍液の成分であり、低い凍点と高い沸点を持っています。そのため、熱の吸収能力が高く、エンジンの冷却性能を向上させます。

プロピレングリコールベース
これも一般的な成分の一つで、エチレングリコールに似た性能を持っていますが、環境や人体への影響が少ないとされています。

色の意味と選び方

色自体には直接的な機能や性能の違いを示すものはないですが、ある程度の製品の識別を容易にするために利用されることが多いです。
また毒性があるため、誤飲防止とも言われています。

赤、緑、青、オレンジ、黄色など、さまざまな色のクーラントが市販されています。
この色は、メーカーやブランド、または特定の技術や成分を示すことが多いです。

混合のリスク

異なる成分や色のクーラントを混ぜると、化学反応が起こる可能性があります。
これにより、冷却システムの性能が低下するだけでなく、システムにダメージを与える可能性もあります。

不凍液やクーラントには毒性が含まれている?

不凍液やクーラントには毒性があるため、取り扱いには注意が必要です。
これらの液体を誤って摂取したり、皮膚に付着したりすると健康に害を及ぼす可能性があります。
また、環境にも悪影響を与えることがありますので、廃棄物の処理にも配慮が必要です。

クーラントを正しく利用しエンジンを守ろう

不凍液とクーラントは、自動車の冷却システムに欠かせない要素であり、正しい理解と適切な使用が必要です。
不凍液は凍結を防ぐ役割を果たし、クーラントは冷却と防錆の役割があり、防さび剤が含まれています。

正しい不凍液とクーラントの使用はエンジンの寿命を延ばし、冷却システムの効率を向上させます。
自動車の冷却に関する知識を深め、適切なメンテナンスを行いましょう。

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