冷却水循環装置とは?仕組み・種類・耐用年数を知っておこう

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冷却水循環装置とは?仕組み・種類・耐用年数を知っておこう

皆さんは冷却水循環装置についてどれくらいご存知でしょうか?
冷却水循環装置の導入を考えていても、その種類や仕組みが分からない方もいらっしゃるはずです。
ここでは、冷却水循環装置とはどんなものか、種類や耐用年数についても説明していきます。

冷却水循環装置とはどんなもの?英語ではなんて言うの?

そもそも、冷却水循環装置とはどのような装置なのでしょうか。
導入する目的や呼ばれ方などを知っておきましょう。

冷却水循環装置は装置を冷却させるためのもの

産業用機械などを長時間稼働させていると、機械の全体、あるいは一部が発熱してしまい、製品の品質や性能に影響を及ぼす可能性があります。
冷却水循環装置というのは、水もしくは液体を循環させることで装置を冷却し温度を適切にコントロールするためのものです。
その仕組みから「冷却循環冷却器」と呼ばれることもあります。
水道水で装置を冷却するという方法もありますが、外気温によって水温が異なるため、やはり製品の品質や性能に変化が生じることは否めません。
冷却循環冷却器を導入すると通年で温度制御することが可能です。

冷却水循環装置は英語でチラーと呼ばれる

冷却水循環装置は英語で直訳すると「cooling water circulation apparatus」になります。
しかしながら、製品としての冷却水循環装置は「チラー」と呼ばれることが多いです。
チラーは英語表記にすると「Chiller」で、「chill=冷やす」が語源とされています。
もしくは「サーキュレーター」と呼ばれます。英語表記にすると「circulator」、循環装置を意味します。

冷却水循環装置の種類や仕組みとは?空冷式と水冷式の違いを解説

冷却水循環装置は排熱方法で2種類に、構造によって3つのタイプに分けられます。
それぞれの違いを理解することで適切な冷却水循環装置を選びましょう。

冷却水循環装置は排熱方法で2種類に分けられる

冷却水循環装置には装置を冷却するための冷凍機と水槽、ポンプが備わっていますが、排熱方法によって主に2種類に分けることができます。

◆空冷式
空冷式の冷却水循環装置は装置の中にファンモーターが内蔵されており、外気を取り込んで対象物を冷やします。
文字通り空気によって排熱するのが特徴的ですが、室内に熱が発生するため極端に狭い場所で使用する場合には排気設備を併設する必要があります。

◆水冷式
空冷式に対して、水冷式は水によって排熱するのが特徴的と言えます。
水冷式の冷却水循環装置の装置内には、外部から取り込んだ冷却水と装置内を循環する循環液が流れており、これらの水を使って対象物を冷やします。
対象物を直接的に冷やすのは循環液の方なのですが、排熱された後そのままの状態だと水温が上昇する一方です。
そこで外部から冷却水を取り込み、循環液の温度を下げます。

冷却水循環装置にはセパレートタイプもある

冷却水循環装置は構造によって空冷式と水冷式、セパレート型の3つのタイプに分けることができます。
セパレート型の冷却水循環装置は空冷式と構造がよく似ていますが、空冷式は一体型チラーと呼ばれるようにファンモーターが屋内に設置されています。
一方、セパレート型はファンモーターが屋外に設置されているタイプで室外に排熱されるため室温の上昇を抑えられるのがメリットです。
また、空冷式の場合、排熱を冷却するためにエアコンを増設するとエアコン室外機の騒音が大きくなる場合があるでしょう。
しかしながら、セパレート型はエアコンの増設よりも費用が安く抑えられる上、騒音が気になる心配もありません。

冷却水循環装置は中古や小型を購入してもOK?耐用年数はどれくらい?

生産現場や工場、研究室などに冷却水循環装置を導入する場合、新品で購入するべきか中古で購入しても良いのか迷うところです。

冷却水循環装置にも寿命というものが存在します。
使用環境やメンテナンス状況、製品性能によって大きく異なる場合もありますが、一般的な耐久年数は6年程度と考えられています。
冷却水循環装置の法定耐用年数が15年と定められているのに対し寿命が短すぎると感じるかもしれませんが、そもそも耐用年数と寿命はイコールではありません。
法定耐用年数は財務省が定めた減価償却の目安であって、その年数まで使用できるという意味ではないのです。
したがって、15年経たないうちに冷却性能が落ちてきたり、動作しなくなったりする可能性があります。
冷却水循環装置の耐久年数を考慮して新品か中古を選択する必要があるでしょう。

大型の冷却水循環装置は冷却能力が高い反面、場所を取るため狭い室内に設置することができない場合もあります。
冷却水循環装置の小型タイプであれば、設置場所を選ばずどこでも使用可能です。
設置場所のスペースに応じて、冷却水循環装置の大きさを決めるようにしましょう。

まとめ

冷却水循環装置の導入を考えている方は、排熱方法や構造によって空冷式・水冷式・セパレートという3つのうちのどれかを選ぶことになります。
設置場所の環境によって、ベストな装置を決める流れになることでしょう。
そうなると、選択肢が限られてしまうと思われるかもしれませんが、冷却水循環装置は特注オーダーメイドで製造することも可能です。
判断に迷ったときは専門業者に相談することをお奨めします。

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