チラーの消費電力を抑える方法を紹介

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チラーの消費電力を抑える方法を紹介

機械や装置を冷却したり温度を一定に保ったりするために導入されているチラーは、工場や研究機関、企業には欠かせない装置です。
しかし、必須な装置である反面、かかる電力は他の機械と比べてもかなり大きく、またコストもかかります。

そのため、省エネ化を課題にしている企業も多いのではないでしょうか。

ここでは、コストがかかるとしても取り外すことはできない、チラーにかかる電力をどのように節約すればいいのか、その方法を紹介していきます。

チラーの消費電力を抑える方法を紹介

チラーにかかる電力はどれぐらい?

工場や研究機関などで使用する機械を一定の温度に保つチラーは、当然ですが大きな電力がかかります。
消費電力量は、温度や流量によって変わるので「どれぐらいかかる」というのは明記できませんが、常に稼働させているものですから相当な電力がかかっています。

特に、気温が高くなる夏から秋にかけては、当然ですが温度を保つために大きな電力が必要になるため、この時期にかかる電力をどのように抑えるかが節約のポイントになります。

チラーの電力を節約する方法とは

チラーは年間を通して稼働させるものなので、コストが負担になっているという企業もあるかもしれません。
そこで、ここでは節約する方法を紹介するので参考にしてみてください。

循環水の温度設定を変更する

エアコンの電気代の節約方法として、温度設定を28度にするという情報がありますが、チラーも同じで循環水の温度設定を変更することで節約できます。
チラーのエネルギー消費効率が悪くなる原因の1つには、循環水の入り口と出口の温度差が大きいことが挙げられます。

つまり、温度差が小さくなればエネルギー消費効率がアップするので、気温に応じて設定している温度を見直しましょう。
一例ですが、出口の温度設定が5~7℃の場合、9~10℃に変えると消費電力を約7%ほど抑えられると言われています。

ただし、単に設定している温度を変えれば節約できるというわけではありません。
制御能力が正常に働かない温度にしてしまうと、逆にチラーに大きな負荷がかかるため、無駄な電力を消費してしまいます。
機械には適切な温度設定があるので、必ずメーカーに相談してから変えるようにしましょう。

循環水の流量をコントロールする

温度設定だけでなく、流量を見直すというのも省エネに繋がる可能性があります。
チラーの初期設定では、ピーク時を想定した流量になっているので、本当に必要な量よりも余裕を持った量に設定されています。

そのため、稼働状況によっては流量が多すぎて、ポンプ動力に余分な負荷を与えている可能性もあるのです。
当然ですが、ポンプ動力に負荷がかかっていると、その分消費電力も大きくなります。

稼働状況に合った流量であれば初期設定のままでもいいのですが、適していない場合は流量をコントロールしてみましょう。
設定量よりも少なくすれば、ポンプ動力への負荷も少なくなるので消費電力を節約できます。

流量が適切かどうかを判断するのは難しいかもしれませんが、チラーの冷却能力が低い、もしくは異常に高いと言う場合は流量の設定が合っていない可能性があるので、一度チェックしてみるといいでしょう。

チラーのメンテナンスは必要不可欠!

チラーは常に稼働しているので、メンテナンスが必要不可欠です。
もともと、フロン類が漏れないようにメンテナンスや点検が法律で義務付けられていますが、コストがかかるため簡素化している企業もあるかもしれません。

しかし、点検事項しかチェックしていないと、部品の汚れや老朽化に気がつかないこともあります。
機械というのは、汚れが溜まっていたり老朽化していたりすると、稼働する際の負荷が大きくなるので、たくさんの電力を消費してしまいます。

たとえば、車でも部品が老朽化すると、燃費が悪くなってしまいガソリン代が高くなるのと同じです。
また、修理しなければならない部分を放置すると、消費電力が増加するだけでなく、壊れてしまう可能性もあるので新しいチラーを購入することになるかもしれません。

確かに、不要なメンテナンスコストはかけなくても良いのですが、必要であればコストがかかっても設備の更新をしなければなりません。
早い段階で更新をすれば、大がかりな修理や交換は不要です。

一時的にコストがかかっても、チラーが正常に稼働して寿命が延びるということは、結果的にコスト削減に繋がります。
ただし、あまりにも老朽化がひどい場合は、新しいものに換えることを検討してみましょう。

チラーの省エネはメンテナンスが基本!

チラーは、循環水の設定温度や流量を見直すことで節約できますし、余裕があれば制御システムを導入することで自動的に温度や流量をコントロールして節約することも可能です。

しかし、新しい機器を導入すれば管理が必要になるので、余分なコストが発生します。

チラーに限ったことではありませんが、機械というのはメンテナンスが基本です。
部品が劣化したり汚れが蓄積したりすると消費電力が大きくなるので、定期的にメンテナンスをすることが、一番の節約になることを覚えておきましょう。

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